ラクガキを描くのは好きだけどデザインの勉強も仕事もしたことなかったぼくが、2017年からクラウドワークスのロゴコンペに挑戦して2024年までに80件の採用をいただいた話。
2017年からといっても年末からだったり、気が向いたときだけ参加していたので、がっつり7年間取り組んだ結果ではないけど、誰かの参考になれば嬉しいです。
最初に大事なことを書きますが、ロゴコンペで80件採用されるまでに応募した総数は1649件でした。採用率4.85%。(詳しい内訳は後半で)
初心者がクラウドワークスのロゴコンペで当選するまで
ロゴデザインにはAdobeのイラストレーターが必要だということはなんとなくわかっていたので、Adobeのクリエイティブクラウドを契約しました。
フォトショップはなんとなく使っていたのですが、イラストレーターは直感操作で動くものではなく悪戦苦闘の日々でした。
ロゴコンペに参加なんていつになったらできるの?というところからのスタート。
とりあえずロゴコンペに参加してみる
ネットや本で操作方法を調べたりしながら、イラストレーターを使って、とりあえずクラウドワークスのロゴコンペに参加してみることに。
クライアントが書いてある応募要項を読んで、自分にもできそうなものを選んで着手。
応募用の1つのロゴを作るのに1日がかり。
苦労して作ったロゴにもかかわらず素人感丸出しで、心が折れそうになったのを覚えています。
クラウドワークスのロゴコンペって、基本的に応募した作品が表示されて誰でも見ることができるんです。(コンペによっては非表示のものもある)
めちゃくちゃ上手いデザイナーさんの作ったロゴの隣に自分の素人感丸出しのロゴ(と呼べるか怪しいもの)が表示されるのが恥ずかしくてたまりませんでした。
ロゴコンペで初めての当選
採用される気配は感じられませんでしたが、デザインを実践で勉強している感覚は新鮮で楽しかったので続けられました。
それに、採用はされなくても自分が作ったものを確実に見て判断している人がいるというのが嬉しかった。
クラウドワークスのロゴコンペに参加するまでは、TシャツトリニティとかのTシャツ販売サイトで自分の描いた絵をTシャツにして販売したりしていましたが、誰も見てくれないことがほとんどだったので、ロゴコンペのようにクライアントがいて、必ず目を通してくれるという経験は大きかったのです。
そしてある日、
【クラウドワークス】【重要】【採用決定】提案作品のデータを納品してください
というタイトルのメールが届きます。
クラウドワークスのロゴコンペで採用されたことがある人にはわかってもらえると思いますが、このメールめっっっちゃ嬉しいですよね。
30件くらいコンペに応募して初めての採用でした。
ロゴコンペに採用されたけどどうやって納品するのか
初めて採用された喜びも束の間で今度は急に不安が襲ってきました。
納品データはどうやって作ればいいのか問題です。
これもまた本やネットで調べまくりました。
このとき参考になったのが、偶然手に入れることができた実際のロゴデータです。
クラウドワークスには様々な案件があるのですが、案件の中にロゴデータを添付してくれる案件があったりします。
例えば、名刺やチラシを作って欲しい案件や、現在のロゴを新しくしたいクライアントの案件です。
デザイナーから納品されたデータをそのまま添付してダウンロードできるようになっている案件は、初心者にとって他のデザイナーがどうやってロゴデータを作っているのかを知る貴重な機会でした。
見様見真似ですが、なんとか納品できる形にしてクライアントの検収も無事に終わり、初めてのロゴ仕事を終えることができたのでした。
自分のデザインしたロゴが商品に刻印される喜び
生まれて初めてロゴをデザインした最初の案件は、Amazonで販売予定のとある雑貨に刻印されるロゴでした。
そこで、3ヶ月ほど経ってAmazonで商品名を検索すると、ちゃんと自分のデザインしたロゴが刻印されたアイテムが販売されていました!
これはとんでもなく嬉しいです。
ロゴコンペの報酬自体はそんなに高くなかったのですが、そんなことより、自分のデザインしたものが世の中にでている感覚は何にも変え難いです。
定期的にロゴコンペで採用される
ロゴコンペの報酬自体はそんなに高くなかったと言いましたが、初心者にとってクラウドワークスにある低額のロゴコンペは採用されるチャンスです。
どんなに優れたデザインでも、採用されるのはひとつだけ(たまに複数採用案件もある)
そう考えると応募数が少ない方が採用される確率が上がります。
もちろん、てきとうなロゴをデザインしても採用はされませんが、初心者が実力を作るまでの実践練習としては低額ロゴコンペは最適です。
そのことに気がついてから低額なロゴコンペに絞って応募を続け、採用されるロゴの数が増えていきました。
もっとロゴコンペでお金を稼ぐために応募数を増やす
どうやらロゴデザインでお金を稼ぐことができるという感覚が自分の中に芽生えてきて、もう少し収入を上げたいと思うようになりました。
そこで徐々に高額のロゴコンペにも挑戦し続けましたが全く採用されず、採用の連絡が来るのは低額コンペだけ。
本当に採用されるのだろうかと不安になっていましたが、高額なコンペに採用されているデザイナーたちはそもそも多くのコンペに参加していることに気がつきます。
せめて10件は応募しないと、20件は応募しないと、50件は応募しないと、という感じで応募数を重要視するようになりました。
ロゴコンペは採用されない日々が続くと病む

応募数を増やした効果があり、高額なコンペにも採用されるようになり「やはり数を出さないと!」と強く意識して、1日5件応募とか10件応募する目標にしました。
が、1日に何時間もロゴコンペに費やして報酬は0円という状態が2週間も続くと、だんだん嫌になってきます。
採用されるのはひとつなんだから、採用されないのはしょうがないとわかっていても嫌になって、こんなことやっていてなんの意味があるんだろうと心が病んできます。
自分的に良いデザインができたらメンタル要注意
とくに自分的に良い感じのデザインが仕上がった時は要注意。
自信があるだけに採用されなかった時の落胆が大きいです。しかもそういうコンペに限って「なんでこれが?」と思うようなデザインが採用されたりします。
修正依頼が来ても舞い上がるな
クライアントから修正依頼がきた時なんかは「これは採用されるかも」と思って舞い上がりながら対応しますが、何回も修正対応してクライアントと一緒になってデザインを仕上げている感覚になった挙句、他のデザインが採用されて燃え尽きることも多々ありました。
ついたり消えたりする星に心を折られる
そして地味に心を折ってくるのがクラウドワークスのロゴコンペにはクライアントのお気に入りを表す3つの星マークがあります。
星1から星3までクライアントが提案したデザインにつけるのですが、星3をつけてくれて喜んでいたら、次の日には星1に変えられていたりします。
これをされると地味にきつい。精神衛生上良くないです。
ロゴコンペは採用されなくて当たり前
応募数を増やして不採用が続くと、デザインそのものが嫌いになるくらいやる気をなくしたりもしましたが、自分のペースで応募することを心がけるように続けてきました。
1日何件応募するとかではなく、できる時にやる。無理はしない。期待しない。採用されたらラッキー。
そして気がついたら1649件応募して80件採用ということになっていました。
これまでのロゴコンペ応募内訳
これまでの挑戦をまとめました。
年 | 応募数 | 採用数 | 採用率 | 報酬金額(円) |
---|---|---|---|---|
2017 | 5 | 0 | 0.00% | 0 |
2018 | 195 | 12 | 6.15% | 44,496 |
2019 | 363 | 19 | 5.24% | 255,945 |
2020 | 111 | 9 | 8.11% | 37,070 |
2021 | 404 | 22 | 5.45% | 210,089 |
2022 | 56 | 1 | 1.79% | 31,863 |
2023 | 291 | 10 | 3.44% | 167,310 |
2024 | 224 | 7 | 3.13% | 68,640 |
合計 | 1,649 | 80 | 4.85% | 986,413 |
こうしてみると、応募数にバラつきがあるのがよくわかります。
ちなみにこの数字はロゴコンペだけのもので、ロゴコンペがきっかけで固定報酬のお仕事をいただいたりもしましたがその分は含まれていません。
初心者でもこれだけ稼げると見るのか、これだけしか稼げなかったのかと見るかは人によると思います。
ロゴコンペに採用されることで、継続でお仕事をいただいたり、コンペで採用には至らなくても個人的には気に入るデザインだったということで別件でお仕事を依頼されることもありました。
実際に体験したことを書いていますが、誰もがこの通りになるわけではないです。
クライアントの要望を汲み取るのが上手い人やデザインスキルが高い人は、もっと高い採用率になるだろうし、不採用に心が折れずに淡々と応募できる人もいます。
クラウドソーシング全般に言えることですが、ロゴコンペは年々応募者が増えていて競争率が上がっていると感じるので、採用率が低くなることもあるでしょう。
最近ではAIで生成した画像で応募する人も増えました。(どうやって納品データつくるのか気になります)
これからロゴコンペに挑戦する人へ
デザインに興味があるけどデザインの学校に行っていない、クリエイティブな仕事をしてみたい、自分のデザインしたものを残したい、などなど。
デザイナーの仕事をやってみたい人ならロゴコンペはとりあえずやってみる価値はあると思います。
何もわからない状態で始めたぼくができたのだからあなたにもきっとできると思います。
「夢を叶えるゾウ」という本の中で、まずは応募するという一文がありました。
建築家になりたかった青年にガネーシャが言った言葉です。
その「応募する」をきっかけに青年は建築家になる夢を叶えるのですが、これと同じだと思います。
あなたの中に燻っているクリエイティブを応募してみてください。
会社の給料が増えるかどうかは不透明ですが、自分でロゴコンペに挑戦して採用されて月収がアップするのはかなり現実的です。